西尾市、マンション基礎壁コンクリート割れ、爆裂エポキシ注入
2025年3月30日
こんにちは!
今回は建物を支えている部分【基礎壁】の補修についてです。
建物の一番下にあるコンクリート部分で建物を支えるという非常に重要な役割をもった部位です。
この部分も外壁同様、症状別に補修・メンテナンスが必要です(^_-)-☆
劣化症状は軽度なものから【基礎クラック】と呼ばれるひび割れがあります。
原因は主に
・乾燥 収縮(乾燥によってコンクリート内部の水分が蒸発することで基礎が収縮する現象)
・温度変化(性質上気温が急激に低下することで収縮する現象)
・コンクリートの中性化(空気中の二酸化炭素と化学反応を起こし、表面から内部へ中性化が進むと錆による鉄筋膨張)
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コンクリートの中性化が進行すると【爆裂】と呼ばれる大きな亀裂が生じる症状があります。
先に述べたように、建物自体を支えている部分ですので放置をすると建物の強度に影響を及ぼす場合もあります。
症状別に適した補修が必要になってきます。
①軽度な劣化症状
【ヘアークラック】
(幅0.3㎜未満 深さ4㎜未満のクラック)
表面にうっすらと見える程度のクラックは補修不要のクラックです。
②補修の必要な劣化症状
【構造クラック】
(幅0.3㎜以上 深さ4㎜以上)
構造クラックは、建物の強度に直接影響を与えるひび割れの事です💦
👆写真のように目視で明らかに判断できるクラックは補修が必要です。
ここまでの幅・深さの場合はカチオンやUカットシーリング処理により補修ができます。
今回お伝えしたいのは、これより大きく深いクラックの補修方法です。
(👆4階建てマンションの基礎壁)
これはひび割れとは呼べない穴、空洞です💦
表面だけではなく空洞全体を埋めて基礎壁の強度を確保する必要があります!!
さきほどのカチオン塗布では奥まで届かず、表面だけの補修になってしまいます💦
このような場合の補修方法は【エポキシ樹脂低圧注入工法】
圧縮空気やゴム、バネの復元力を利用して、専用の器具でエポキシ樹脂を
(0.4MPa以下の低圧、かつ低速)注入する補修方法になります。
では施工方法をどうぞご覧ください😊
補修材のエポキシ樹脂とコンクリートの密着性を良くするためにプライマーを塗布します。
穴に設置されたのは【座金】と呼ばれるシリンダーを設置するものです。
裏にシーリングを塗布して接着することでこちら側へのエポキシ樹脂の漏れを防ぐ事が出来ます。
中にエポキシ樹脂が入ったシリンダーを設置。
専用の加圧ゴムにより圧をかけ深層部まで注入します。
シリンダー内のエポキシ樹脂がなくなった場合は継ぎ足し再度注入します。
シリンダー内のエポキシ樹脂が途中で止まって動かなくなったら完了のサインです。
エポキシ樹脂が硬化するまでシリンダーは取り付けたままにします。
硬化したらシリンダー・座金・シーリングを撤去。
内部の空洞が埋まったら左官仕事へ移ります!!
プライマーを塗布し新規モルタルと基礎壁の密着性を良くします。
モルタルをコテで塗布し
刷毛引きで仕上げます。
完成です!!
この方法なら
奥まで注入することができ
コンクリートの耐久性や防水性を向上させることができます!
普段目にしない地味な部分ですが建物を支えてくれている重要な【基礎壁】
みなさまこの機会に一度お家をチェックしてみてください。
基礎壁補修工事だけの見積依頼も承っております(^_-)-☆
どうぞお気軽にお問合せくださいませ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
株式会社 村井塗装
木村