屋根塗装(セメント瓦)|施工の流れ
屋根塗装(セメント瓦)とは
セメントで出来た瓦の形をした屋根材。
1970年代~1980年代に流行したセメント製の瓦屋根で、現在は製造・販売されていません。
セメントと砂利などを原料に成型し、塗料で着色されたもので、
塗膜によって防水性を保っています。
経年劣化するにつれて表面から塗装の剥離が始まります。
しだいにその下のコンクリート部分が露出し、コンクリート自体が劣化してしまい、
セメントの成分であるカルシウムが流出し脆くなってしまいます。
こうした事態を防ぎ、美観と防水機能を維持するためにも約10年に一度の間隔で塗装することでセメント瓦の耐用年数である30年使用することができます。
※30年以上経過したセメント瓦は塗装ではなく葺き替え工事になります。
屋根(セメント瓦)塗装工事の流れ
現状です。
経年劣化により紫外線の当たる面は、色褪せ、触ると白い粉が付くチョーキング現象といった症状があらわれ、紫外線の当たらない面は苔やカビ・藻の付着といった自然汚染の症状が出てきます。
漆喰は経年劣化によりひび割れ、剥がれが生じています。
漆喰は雨水の侵入を防ぐ効果や、棟下地の葺き土を保護する役割があります。漆喰が劣化してしまうと瓦の固定力が弱まるので、詰め直し工事が必要です。
高圧洗浄をします。
高圧の水流でチョーキングやコケ・カビ・藻などのこびりついた汚れを取り除きます。
汚れのついた下地に塗装をしても付着不良が起き、耐久性が大きく左右されます。塗料の密着を良くする目的もあり、欠かせない工程です。
既存の漆喰を取り除きます。
既存の漆喰が残った上に新しい漆喰を塗りますと雨漏りの原因にもつながりますので、しっかりと除去していきます。
葺き土の表面を整え水で湿らせます。
次に詰める漆喰の密着性、耐久性を高める為の重要な工程です。
葺き土の表面を整え水で湿らせます。
次に詰める漆喰の密着性、耐久性を高める為の重要な工程です。
漆喰詰め直し完成です。
次は塗装の作業に入ります。
プライマーを1回目塗布します。
下地との密着性をより高めるために塗布します。
次に塗る中塗り・上塗りが、しっかりと定着する接着剤のような役割をします。また、劣化した塗装面を補修する効果もあります。
プライマーを2回目塗布します。
常に雨風や紫外線にさらされている屋根は、下塗り(プライマー)1回塗りでは仕上がりの光沢や美観に大きく影響しますので下塗りは2回塗りを行っています。
中塗りを塗布します。
上塗りを1度塗布しただけでは、吸い込みも止まらないうえ、色ムラができやすく塗料既定の塗膜厚を確保することができないからです。
※塗り残しのないように、中塗り材は20%着色しております。
上塗りを塗布します。
中塗り、上塗りと2段階で塗布することで、全体に均一で十分な塗膜厚を確保することができ、塗料本来の性能を十分に発揮することが出来ます。
セメント瓦塗装の完成です。