破風(サイディング・板金)|施工の流れ
破風(サイディング・板金)とは
建物屋根の妻側に山形につけられた板のこと。
「風を破る」 とあるように、屋根裏への風の侵入を防止するもので、
激しい雨や台風の際の雨水の吹込みを防止します。
また、屋根を支える木材の露出を隠すことができ、
見栄えが向上し、化粧材の役割を果たします。
素材は、木材・窯業系サイディング・ガルバリウム鋼板とあり、
メンテナンス方法は、塗装工事とガルバリウム鋼板によるカバー工法になります。
塗装工事の流れ
現状です。
経年劣化により、表面の塗膜が剥がれ、繋ぎ目のシーリングが割れるといった症状が出てきます。
3種ケレン(手作業)を施します。
旧塗膜や剥がれをペーパー掛けにて除去し下地を整えます。
汚れのついた下地に塗装をしても付着不良が起き、耐久性が大きく左右されます。
塗料の密着を良くする目的もあり、欠かせない工程です。
エポキシ系下塗りを塗布します。
下地との密着性をより高めるために塗布します。
次に塗る中塗り・上塗りが、しっかりと定着する接着剤のような役割をします。
また、劣化した塗装面を補修する効果もあります。
中塗りを塗布します。
上塗りを1度塗布しただけでは、吸い込みも止まらないうえ、色ムラができやすく塗料既定の塗膜厚を確保することができないからです。
上塗りを塗布します。
中塗り、上塗りと2段階で塗布することで、全体に均一で十分な塗膜厚を確保することができ、塗料本来の性能を十分に発揮することが出来ます。
シーリングを打ち替えます。
先ず破風つなぎ部分の既設シーリングを撤去します。古いシーリングは撤去しておかないと、新規シーリング材の厚みが確保できないためです。
化粧シーリング完了です。
破風のジョイントは動きやすく割れやすい部分です。通常施工の白色シーリングの上に塗装を施すと、塗膜がひび割れた際に目立ってしまうので、高耐候性の同色系シーリングで仕上げます。
破風板塗装の完成です。