木部処理(穿孔注入処理)
玄関枠 木部処理(穿孔注入処理)
玄関枠に薬剤を注入しシロアリの駆除・予防すること。
土の中に巣を作るシロアリが、住宅に使われている木材(エサ)にたどり着くためには、土の中にトンネル(蟻道)を作りわずかな隙間をぬって建物に侵入し食害します。
玄関枠がタイルに埋め込まれている構造の場合エサとなる玄関枠がコンクリート下の土と接して、シロアリにとっては容易な侵入経路で絶好の住処となってしまいます。
使用薬剤『天然原料無機材料ホウ酸塩』は人体・ペットに無害で安全性・作業性に優れています。
また揮発性なので無臭で空気を汚しません。
「玄関枠を叩くと空洞音がする」「床に木くずやフンがある」「羽アリが飛んでいる」このような場合はシロアリ被害にあっている可能性が高いです。
玄関枠のシロアリ被害は、規模によっては家の強度を低下させてしまう危険生があるので、早期発見・早期駆除が大切です。
玄関枠(穿孔注入処理)
玄関枠現状です。
シロアリは地面から建物に侵入するため、ドア枠のように地面から近くにある木材はシロアリ被害が出やすい場所になります。
玄関ドア枠中央部の現状です。
表面に穴があいています。
表面上は穴が開いている程度ですが、実はシロアリ被害は表面から発覚することがほとんどなく、中からじわじわ食害が始まることが多いです。
表面の木板を撤去します。
内部はシロアリの被害が進行しています。
シロアリは光や乾燥など、外からの刺激を嫌うので木材の表面だけ残して中を食べる習性があります。
被害が進んだ木材の内側には生きたシロアリが大量発生しています。
シロアリ被害にあった木部はスポンジのようにスカスカになっています。
新たに枠を新設するために、被害に合った部分を撤去します。
玄関枠に薬剤を注入する際、壁や天井などに飛散しないようにビニールにて養生をします。
薬剤注入のためドリルにて穴をあけます。
穿孔で開ける穴の大きさは6㎜~8㎜程度の小さなものなので、建物の耐久性に影響を与えるものではありません。
木部内部へ薬剤を注入します。
シロアリはグルーミング(仲間同士での身繕い)やエサの口移しを行うので殺虫成分が伝搬されて効率的に効果を発揮します。
木部表面も薬剤を吹き付けます。
薬剤には防腐・防カビの成分が入っていますので、シロアリに対してだけでなく木材保存の効果もあります。
桧の間柱を新設します。
桧は耐久性や防蟻性が高く、ヒノキチオールやαカジノールと呼ばれるダニやシロアリが嫌う成分が含まれています。
防腐剤塗装を施し、玄関柱のシロアリ防蟻工事の完成です。
ホウ酸は揮発や分解によって消滅することはありませんので、雨風にさらされなければ半永久的な効果が期待できます。