台風による雨漏り被害が急増中!屋根や屋上防水の基礎知識
2022年8月19日
近年、台風やゲリラ豪雨の影響で雨漏りの被害が増えてきています。
台風での被害は、屋根がめくれたり破損したり、風による飛来物が屋根を傷つけて、その箇所から雨漏りするケースです。
普段から雨漏りが度々発生しているケースとは異なり、台風やゲリラ豪雨の時にだけ発生する雨漏り被害。
このような雨漏りの場合、風によって雨が浸入してきたと勘違いし、修理することなく、そのままにしているケースも少なくありません。
雨漏りは、いかなる場合でも放置すると住宅に甚大な被害をもたらします。
台風やゲリラ豪雨から大切な住宅を守るためにも、基本的な知識を身につけておきましょう。
目次
台風やゲリラ豪雨での雨漏りの原因
通常の雨では雨漏りしなかったのに、台風やゲリラ豪雨の時だけ発生することがあります。
台風は、強風によって起こる横や下からの風雨を、想定外の部分に吹きつけます。
その原因となっている箇所を把握し、対策しなければ、台風の度に雨漏りが発生してしまうことになるでしょう。
台風などで起こる主な雨漏りの原因は、風による屋根や樋、サッシ周りの破損です。
一番雨漏り箇所が多い屋根は、飛来物による破損や屋根材の剥がれなどが原因です。
特に、瓦の割れや屋根材の剥がれによって雨漏りが発生します。
次に、詰まりや雨量の多さから雨樋が雨水を排出できない時に起こる雨漏りです。
これは、雨樋から排出できない雨水が屋上に溜まり、劣化した防水シートの隙間から浸入するためです。
横からの風雨による雨漏りはサッシ周りや外壁から起こります。
こちらも劣化したコーキング材や外壁材のひび割れによって起こりますが、定期的な外壁塗装やコーキングなどのメンテナンスを行っていれば、雨漏りすることはありません。
雨漏りした時の対処方法は?
雨漏りは放っておくと、住宅に甚大な被害を及ぼします。
雨による家財の水濡れだけでなく、住宅基礎である木部や金属部の腐食、シロアリやカビの発生によるアレルギーといった2次被害を引き起こします。
天井からの水滴、部屋のシミ、床の膨れなどを見つけた場合には、速やかに応急処置を行ってください。
雨漏りが起きたら、まず雨の浸入箇所を特定しましょう。
ただ、屋根に登って調べたり作業することは危険ですので注意しましょう。
ヒビ・剥がれがある場合は、防水テープや雨漏り補修液で応急処置します。
雨の浸入箇所がわからない場合は、屋根にブルーシートと吸水シートをかぶせて、土嚢などで固定します。
応急処置をしたら、すぐに専門の業者に連絡してください。
雨漏りは、専門の業者でないと完全に浸入箇所を特定することが難しいと言われています。
根本を特定して対処しないと、雨漏りは再発してしまいます。
ところが、台風やゲリラ豪雨の被害に遭われても、あなたが火災保険に加入しているなら、補償される可能性があります。
被害にあったら、まずは専門の屋根修理・雨漏り専門業者に相談すると、良いアドバイスがもらえるでしょう。
雨漏りしやすい屋根の特徴とは?
実は、雨漏りしやすい屋根には特徴があります。
屋根の形状だけでなく、屋根材の種類によっても変化します。
ここでは、一般的な雨漏りしやすい屋根の形状についてご説明します。
勾配が少ない屋根
勾配が緩やかな屋根は、水捌けが悪く雨漏りしやすいと言えます。
このような屋根は、壁に直接風雨が当たりやすく、壁からの浸水にも気を付けなければいけません。
特に気を付けなければいけないのは、スタイリッシュさが人気の陸屋根です。
屋根に傾斜がない陸屋根は、しっかり勾配をとって防水工事を行わないと、かなりの確率で雨漏りしてしまいます。
屋根にソーラーパネル・太陽光発電がある家
ソーラーパネル・太陽光発電がある場合、適性でない場所に留め具を打ったり防水加工を怠ると、留め具の箇所から雨漏りしてしまう可能性があります。
また、経年劣化が激しい屋根材に設置しても同じことが言えます。
接合部の多い凸凹屋根
屋根が複雑で接合部分の多い屋根は、その接合部分から雨漏りしやすいです。
また、増築やリフォームしている住宅は接合部が多いため、雨水の逃げ道がなく溜まってしまいます。
その際、ひび割れたシーリング材や劣化した板金部分から浸入してしまいます。
メンテナンスを放置すれば、その分雨漏りリスクが高まり、工事費用も高額になってしまいます。
軒がない、軒が短い家
最近では、デザイン性を重視して、軒が少ない住宅が増えています。
特に最近の陸屋根住宅は、軒を極力減らす傾向にあります。
しかし、軒がなかったり短かったりすると、紫外線や風雨によって劣化した屋根や壁から雨漏りが発生する確率が高まります。
陸屋根・ベランダは防水工事が必須
陸屋根は屋根の中で最も水が溜まりやすく、雨漏りしやすい屋根の形状です。
通常、屋上とも呼ばれますよね。
陸屋根に形状の似たベランダも同様です。
しかし、対策と防水工事をしっかり行うことで、雨漏りを未然に防ぐことは可能です。
陸屋根(屋上)・ベランダの劣化症状
陸屋根(屋上)の雨漏りは、屋上の防水層の劣化によるものです。
防水層は、建物への雨水の浸入を防ぎ、住宅の寿命を伸ばしてくれる役割があります。
しかし、防水層は直射日光や紫外線・風雨によって年々劣化していくため、定期的なメンテナンスが必要となります。
防水層のメンテナンスを行うチェックポイントとして、下記のような症状がある場合は、工事を検討しなければいけません。
・屋上に水たまりができている
・屋上に雑草が生えている
・防水層に剥がれやヒビがある
・防水シートがめくれている
・排水溝が詰まっている
・パラペット部分が劣化している
陸屋根(屋上)・ベランダ防水の特徴と費用
防水工事は、劣化する初期の段階に行うことで、費用を抑え、住宅を長持ちさせることができます。
ただ、工法によっては施工できる業者が限られる可能性もあるため、豊富な知識を持った専門の業者に相談されると良いでしょう。
陸屋根(屋上)の防水工事には、大きく分けて4種類あります。
特徴 | 耐久年数 | 費用(1㎡) | |
---|---|---|---|
ウレタン防水 | 日本で一番多く施工されており主流。 施工場所を選ばず、ベランダやバルコニーでも使用される。 劣化しやすいので、定期的にトップコートを塗り替えるのがオススメです。 |
10年 | 通気緩衝工法 5,500円〜 密着工法 4,000円〜 |
シート防水 | 防水シートを下地に貼り付ける工法。 耐久性とコスト面で優れている。 つなぎ目などが剥がれやすいため、専門の業者でないと耐久性が短くなる可能性があります。 |
13年 | 機械固定法 5,500円〜 密着工法・ゴムシート防水 4,000円〜 |
FRP防水 | 主に新築やベランダなどで使用。 既存の防水層の上からでも施工が可能。 軽量で施工しやすいですが、樹脂の匂いが気になることがあります。 |
12年 | 5,000円〜 |
アスファルト防水 | アスファルトに合成繊維不織布を混ぜたシート状の建材を使用。 防水性が非常に高く、メンテナンスの頻度も少なくてすみます。 反面、重量があり一般的な住宅には使用しません。 |
20年 | 5,000円〜 |
雨漏り・防水のことなら村井塗装へ
雨漏りが発生したら、まずは目視でチェックし状況を把握しなければいけません。
ご自身で屋根に登ったり修理は行わず、まずは雨漏り修理の専門業者に確認してもらいましょう。
台風やゲリラ豪雨による被害の場合には、火災保険で補償される可能性もあります。
最適な雨漏り修理を行うためにも、知識と経験が豊富な優良専門業者に相談してください。
もし、愛知県西尾市近郊で雨漏り業者をお探しなら、私たち村井塗装にご相談ください。
私たちは地域密着型の防水専門店として、地域の方々から数多くの良い評価をいただいております。
なぜなら、ドローンや赤外線サーモグラフィーなどで浸水ルートの調査を行い、雨漏り解消率100%、再発事例ゼロを更新し続けているからです。
台風や豪雨による「火災保険を使った補修工事」のアドバイスも行っていますので、お気軽にご相談ください。